研究開発試験」カテゴリーアーカイブ

福岡県の研究機関、設計事務所、構造設計事務所、建設会社の皆様と共に、繰り返し様々な試験を行っています。

面内せん断試験

面内せん断試験を実施しました。この試験は今回で17回目になりました。ご協力いただいている各企業、共同研究の皆様には大変お世話になっています。協働によるこれまでの研究開発の成果もあり、強度の向上だけを追い求めるのではない、現場施工のし易さ、経済性、安全性、デザイン性など、様々な観点で改善することができています。今回は2階部分を想定した、柱と梁から成るロの字型フレームに構造ブレースを使用した試験で特に興味深い結果が得られました。地震時の大変形を想定した荷重に至るまで、ブレースは湾曲と伸びを繰り返しながら耐力を維持しており、その過程でブレースを支える接合金物と丸太部材が耐え抜いたことも評価に値します。磨き丸太の建築は柱と梁から成る軸組み構造なので建物全体でバランス良く耐力を維持することができます。今回の構造ブレース使用の試験結果を考察する限り、一般的な木造建築の耐力壁よりも強固で安全なフレームを構成することが可能と考えられます。


材質向上を目指して

丸太乾燥試験の測定の様子です。福岡県農林業総合試験場の方々に協力して頂いています。梅雨時期直後に原木の樹皮を剥いだので丸太表面の劣化などが心配されましたが、夏の丸太の乾燥は早く、割れ止めやカビ止めの効果も確認することができ、想定以上に早く目標含水率に近づけることができそうです。この試験では丸太の重量、表面と木口面の含水率を一定期間ごとに測定します。高周波法測定器による丸太表面の含水率の測定結果、そして乾燥機により100℃以上の環境下で乾燥させて乾燥前後の重量変化から含水率を測定する全乾法の測定結果を比較します。特に全乾法では輪切りにしたサンプルを更に細かく区分することで材内の含水率の分布を詳細に分析することができます。この試験の比較検討により丸太の含水率管理がより適切になり、強度が明確化された丸太を建材として出荷することができます。


第7回構造加力試験-新しい構造体

6月25日に構造加力試験を行いました。今回は柱と梁の壁面フレームにブレースを入れる場合の耐力試験です。18日に行ったサンプル試験では想定通りブレース部分が十分に抵抗したため、今回はデザイン性と十分な安全性を考慮してブレースの直径を決定しました。ご協力機関のお陰様により、ブレースの本試験は木造建築の耐力壁として十分機能するレベルに達しました。シーダーログ建築のブレース壁には、自由に開口部を作ることができるため、十分な採光と自然換気を得ることができます。さらなる自然志向の新しい木造建築を目指して、グリーン・リボーンはこれからも研究・開発を続けて参ります。